一太郎2019は、たしかな日本語文書を追究するため、さらに進化しています。プロ仕様の校正エンジンにより、これまで以上にミスを減らして、文書を洗練することができます。新しく文中の略称をチェックする機能が搭載されたほか、指摘精度のアップや、新学習指導要領の漢字基準に対応したふりがなのチェックなども行えます。

論文やレポート、リリース文書や法律文書などでは、「以下、○○」のような略称を使うことがあります。このとき、略称を用いずに元の名称を使用したりするなど、整合性がとれないときにチェックできます。

文書中に連続した番号を自動で振りたいときに便利な連番の参照機能が、脚注の中でも使えるようになりました。
脚注内で連番を参照したときに、連番の追加や削除があっても、自動で振り直しされます。

日本語文字の国際規格化が完了して、扱える漢字が約6万字まで増えました。
これまで表記できなかった氏名の異体字や変体仮名なども文字として扱え、入力可能になります。

最適なレイアウトスタイルを選択し、見開き表示のイメージで編集できるので、手軽に小冊子を作ったり、見開き印刷で美しくレイアウトしたり、豊かで正確な表現力を実現できるようになりました。
また、行取り用スタイルセットを活用して見出しをきれいに配置できるなど、オリジナルの小説、雑誌、仲間で共有する写真集や紀行文など、さまざまな文書で洗練されたレイアウトを実現できます。

文書を提出、公表する前には、「ドキュメント検査」を実行しておきましょう。文書中に含まれる個人情報・管理情報の漏洩を防ぐことができます。

新元号にも対応します。対応機能は、新元号の発表後にアップデートプログラムとして提供される予定です。
テンプレート、カレンダー、楽々はがきセレクトなどのテンプレートの中には、年号の表記を含むものがあります。アップデート後には新元号に対応したテンプレートを利用できます。
また、校正支援機能は元号使用時の誤りも指摘します。アップデートにより、新元号に対応したチェック機能が利用できるようになります。

「日本語シソーラス」（大修館書店）は、意味の類似に従って言葉をグループ分けした類語検索辞典です。33万語句を収録し、日本語使用の実態や言葉の世界に定着された日本人の感性が反映されています。言い換える言葉を探すのに最適で、より豊かな日本語表現を可能にしてくれます。「日本人の文化、感性の総索引」と言える内容です。

「使用頻度の高い現代語に強い実用的な国語辞典『明鏡国語辞典』は、今の時代における日本語文章作成の強い味方です。ATOKと連携して、意味を調べるだけでなく間違ったことばや気をつけたい用法を確認しながら文章を入力できます。
さらに「ジャンプ機能」を使うと、書籍にはない類語情報もクリックで一覧できます。類義語にジャンプしながら、意味を調べれば日本語の表現がより豊かになります。

秀英体は金属活字書体として誕生し、明治以来100年以上にわたり開発が続けられている歴史ある書体です。現在でも、多くの書籍や文芸誌、辞典などで使われています。

今回は、明治末期誕生のフラッグシップである「秀英初号明朝」や活版印刷のにじみやかすれを再現する「秀英にじみ明朝L」など、初収録となる全8書体が搭載されます。

新しい花子はバックアップ履歴機能を搭載し、複数世代のバックアップを残せるようになりました。さかのぼっての修正作業も簡単です。さらに、一太郎でも使える部品を22,600点以上収録しています。スポーツ競技や教育関連など最新トレンドに対応するイラストも豊富です。
そして、一太郎と連携して、本の魅力をアピールするカバー・帯作りができます。「バラエティ用紙」に新しく追加された「カバー・帯」を使えば、本のカバーと帯を同時に作ることができます。