Poser 10の概要
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Poserには、目を見張るようなデジタルアートや3Dアニメーションの制作に必要なすべてのものが揃っています。3Dキャラクタ、動物、乗り物、小道具、シーン、カメラ、そして照明も用意されており、すぐに制作を始められます。Poserは、使い方は簡単ですが、とてもパワフルです。なにより、使っていて楽しいソフトウェアです。あなたが用意するものは想像力だけです!
キャラクタアートもアニメーションも簡単3ステップ
1. 3Dキャラクタの追加とステージの装飾
ライブラリから、人間や動物などの3Dキャラクタをシーンに読み込みます。キャラクタに顔写真を合成してカスタマイズ。ダイナミックヘアー(髪の毛)やダイナミッククロス(衣服)も追加できます。Poserのバーチャルステージに小道具や背景を配置して、3Dシーンを構築してください。照明やカメラの位置も調整しましょう。
2. ポーズとアニメーション
キャラクタの関節を動かしてポーズを決めます。歩く、走る、喋るなどのアニメーションは、自動的に追加できます。モーションキャプチャファイルを読み込めば、さらにアクションを加えられます。
3. 仕上げとレンダリング
照明やカメラをアニメーションさせて映像を仕上げます。結果は、フォトリアリスティックな静止画や動画にレンダリングして、ウェブ、印刷媒体、映画など、さまざまなプロジェクトに利用できます。
そのまま使える数ギガバイトのコンテンツ
Poserには、完全なテクスチャ設定が加えられたポージング可能な人間や動物のフィギュアに加え、髪、衣服、ポーズセット、リアルな小道具、3Dシーン要素などが5ギガバイト分も含まれています。 ![]() 人体フィギュア |
![]() 動物 |
![]() 乗り物 |
![]() 衣服 |
![]() シーンと小道具 |
Poser 10の新機能
Pixarサブディビジョンサーフェイス
Pixar社のOpenSubdivライブラリを統合し、Pixarサブディビジョンサーフェイスが使えるようになりました。これにより、小道具、フィギュア、さらには個々のボディパーツごとのサブディビジョンレベル調整が可能になりました。サブディビジョンを使えば、変形がより自然になり、サーフェイスはより滑らかになります。コンテンツのポリゴン数を減らすことができるため、全体のパフォーマンスも向上します。新しく追加されたスキニング方法「ユニメッシュ」をサブディビジョン対応ジオメトリに適用すると、そのジオメトリはサブディビジョンモデルになります。
レンダリングの高速化
FireFlyレンダリングエンジンを最適化し、レイトレーシングの処理速度がさらに向上しました。
「バージョンが新しくなるごとに、夢見ていた機能の片鱗が少しずつ追加されてきたけれど……今度こそ来た! Bullet物理演算、ソフトボディダイナミクス、そして、レイトレースプレビュー! 特別な効果を作るときは“裏技”を駆使していたが、すべてPoserに組み込まれた! やったね!」
~ DarkEdge Designs
Bullet物理演算
Bullet物理演算は、リジッドボディダイナミクス、ソフトボディダイナミクス、そしてストランドベースのダイナミックヘアーのシミュレーションを行う機能です。リジッドボディにコンストレイントを加えれば、複雑に作用しあう動きのシミュレーションも可能です。ソフトボディのコンストレイントにウェイトをペイントして、アニメーションさせることもできます。小道具やキャラクタに、揺れたり跳ねたりする効果を加えるのも簡単です。ライブシミュレーションモードでは、シミュレーションをリアルタイムで確認できます。また、シミュレーションの計算を実行すれば、レンダリングに組み込まれたシミュレーションを見ることができます。
コミックブックプレビューモード
Poserの新しいコミックブックプレビューは、コミック風の静止画またはアニメーションを、カラーやモノクロで作れるエキサイティングな機能です。輪郭線を自在に調整して、カラーまたはモノクロのコミックアートを作成できます。輪郭や陰影は、視点を変えたりアニメーションさせたりしても、常に適切に表現されます。
9種類の新しい人間フィギュアとカートゥーンフィギュア
ウェイトマップ付きのマグネットが組み込まれ、ポリゴン構造がサブディビジョンに最適化された2体の人間フィギュアが追加されました。ハリウッド映画に出してもおかしくない、驚くほど表情豊かで個性的なカートゥーンフィギュアも7体、ライブラリに加わりました。
マグネットやデフォーマがウェイトマップに対応
Poserのマグネットやデフォーマは、旧バージョンでも、フィギュアや小道具の変形やアニメーションに役立つ大変にパワフルなツールでした。今回のバージョンで、ウェイトマップを使った頂点レベルでの細かい作業が可能になりました。
マグネットやデフォーマのウェイトマップペイントツール
マグネットやデフォーマのウェイトマップは、ペイントツールを使って頂点ごとに編集できます。ウェイトマップは細かく正確に調整できるので、デフォーマの微細な編集が可能になり、より自然で生き生きとしたコンテンツが作れます。

「Poserはバージョン2から使っているけれど、ひとつのアップグレードでこんなに大きく技術が進化したことは、今までになかったはず。その新しい機能や能力に圧倒されました。早く使いたくて、ウズウズする!」
~ Anna / Secretheart
インタラクティブなレイトレースプレビュー
新しい「レイトレーシングプレビュー」ウィンドウを使うと、シーンに変更を加えるごとに、レイトレーシングされた画像が高速表示されます。たとえば、カメラアングルを変更すると、照明や影、それに透明度や反射など、最適化されたFireFlyレンダリングエンジンが作り出す効果をリアルタイムで確認できます。

OpenGLの速度最適化
OpenGLの画面表示性能が最適化され、シーンや照明に変化を加えたときのプレビュー表示速度が、これまで以上に速くなりました。
グルーピングツールの改善
グループ編集のためのポリゴン選択がペイントで簡単にできるようになりました。グループへのポリゴンの追加と削除はグループまたはマテリアル単位で行え、X、Y、Zの各軸を挟んでの対称選択も可能になりました。
「前にも言ったが、また言わせてもらう。これは、今までで最高のPoserだ! Poser 10とPoser Pro 2014には、もの凄い新機能が詰め込まれている。今まで作ったものすべてを、これで作り直したいぐらいだ。私のコンテンツ作成はさらに進化する」
~ Redspark
モーフブラシの改善
新しくなったモーフブラシでは、小道具、フィギュア、衣服を着たフィギュアなどあらゆるメッシュに対して、「ぴったりフィット」、「ゆったりフィット」、「たるみ」、「平坦」、「スムーズ」、「復元」といった編集が簡単にできるようになりました。新しい「ゴール」機能を使うと、フィギュアをモーフターゲットとして衣服を正確にフィットさせることができます。モーフの微調整は、「貫通までの距離」オプションで自由に行えます。ブラシのサイズとマグニチュードを、キーボードの矢印キーで調整できるようになりました。
複合マテリアルノード
「複合ノード」を使えば、複雑なマテリアルの作成と配布が容易になります。これは、選択したマテリアルノードのグループを、ひとつのブロックにまとめる機能です。複合ノードは、展開して中に含まれる個々のノードを編集することも、折りたたんでコンパクトにしておくこともできます。
ガンマ補正
ガンマ補正機能を、Poser 10とPoser Pro 2014の両製品で使えるようになりました。これで、ガンマ補正したコンテンツをすべてのPoserユーザーに渡すことができ、バージョンに関わりなく、同じマテリアルを共有できます。
2D / 3DアーティストがPoserを使う理由
Poserを使えば、2Dでも3Dでも、プロユーザーでもホビーユーザーでも、キャラクタ中心の息を呑むようなデジタル作品が作れます。レンダリング結果の静止画やアニメーションは、業界標準のソフトウェア上で合成することができ、さらに、COLLADAを使えば、完全な3Dシーンとして他のソフトに統合することも可能です。キャラクタを手軽にプロジェクトに組み込めるPoserは、3Dキャラクタを最初からモデリングするのはちょっと……とお考えのあなたにピッタリの製品です。